2014年12月31日水曜日

記)大晦日



典具帖紙をくるっとひと結び
贅沢に新しい年を迎えます


2014.12.31

2014年12月30日火曜日

記)小晦日


小晦日(こつごもり)ー大晦日の前日のこと

今年もあと二日

おせち料理
黒豆
ごまめ
昆布巻き
伊達巻き
・・・
まずは黒豆からはじめます
来年もマメに働き
マメに暮らせますよう


2014.12.30




2014年12月29日月曜日

記)絹糸


絹糸の光沢と何ともいえない手触りが心地よいです
こすれた時のキュッキュッという絹鳴りが
背筋をのばしてくれます


ー額田巌『ひも』(法政大学出版局)ー
絹糸の特徴は、
つむがなくてもそのまま糸になること(最長1200メートル)
光沢がすぐれていること
感触がよいこと
軽いこと
腰が強いこと 
などである。


だそうで

師走もあと3日 今年もあと3日
絹糸のごとく
気をながく
光りかがやき
ふわっと
軽く
粘り腰

新しい年を迎える準備しよう

2014.12.29




2014年12月28日日曜日

記)蹲


蹲(うずくまる)壷
人がうずくまっている姿に似ていることからついた
種壷


2014.12.28

2014年12月27日土曜日

記)掃除道具


大掃除はまだまだ続きます

「掃除道具」でとくに好きなのが箒
素材や形がいろいろで種類が多いのが魅力
シュッシュッと音が軽快です

さて 箒には様々な信仰があるようです
長居する客を払う逆さ箒などはよく知られていますが
やはり箒といえば魔女!
日本の信仰ではないけれど
ヨーロッパなどでは魔女の移動アイテムとして親しまれているようです
その影響で子どもの頃から魔女に欠かせないアイテム
の印象がつよいです


当の魔女たちのレッスン図鑑では箒の作り方と飛び方が図示されています

ーマルカム・バード(作.絵)岡部 史(訳)
『魔女図鑑 魔女になるための11のレッスン』(金の星社)ー

ほうきこそ魔女のシンボル。
これさえあればどこへでも,ひととびで行けます。
でも,もしとべなかったとしても,がっかりすることはありません。
部屋のそうじになら使えます。



とべないので仕方ない
部屋のそうじ部屋のそうじ
シュッシュッ

2014.12.27






2014年12月26日金曜日

2014年12月25日木曜日

2014年12月24日水曜日

記)真綿


真綿ーうまく糸を引き出せない不出来な繭を集め
一角を切り落としてで伸ばし綿のようにしたもの

それを紡いだ糸

木綿が日本へ移植され綿を紡ぐ技術が伝えられてから後
真綿を紡ぎそれを糸にしたと考えられる

参) 『別冊太陽 日本の自然布』  平凡社


2014.12.24

2014年12月23日火曜日

記)年賀状


今年もまたギリギリまで手をつけず
焦りはじめた年賀状
最近はずいぶん多様化し 習慣も人それぞれのようですが
元旦に年賀状を受けとり一枚一枚ながめるのは
はじまりの日の恒例で できるなら続いてほしいので
やはり年賀状の準備をします

さて 来年の干支はひつじ
”未”は昧や味の意味で
後に羊の字があてられたそう

羊に関して南方熊楠は十二支考のなかでこんないわれを挙げています

ー南方熊楠『十二支考』(岩波文庫)ー

『春秋繁露』におよそ卿に贄とるに羔を用ゆ。
羔、角あれども用いず、仁を好む者のごとし。
これを執うれども鳴かず、これを殺せども号ばず、義に死する者に類す。
羔、その母の乳を飲むに必ず跪く。礼を知る者に類す。
故に羊の言たるなお祥のごとし。
故に以て贄となすとあるなども本来を誤った説で、
羊が生来吉祥の獣たるにあらず、もと羊を神に供えて善悪の兆しを窺うたから
祥の一字を羊示の二つから合成したのである。


未年
めでたい兆しです


2014.12.23


2014年12月22日月曜日

記)冬至


冬至は冬至でも
今年は朔旦冬至(さくたんとうじ)
陰暦の11月1日が冬至にあたる日

冬至に柚子風呂に入るのは江戸時代に流行しはじめたそうで
『新日本大歳時記』(講談社)のコラム「冬至と日本の習俗」では
冬至風呂、柚子風呂などはみそぎの名残。
冬至を湯治、柚子を融通とかけるのはことばあそびであろうか。

とのこと

厳寒の敷居をまたいだ今日は
柚子風呂であたたまり
凡そひと月後に迎える「大寒」への身体を慣らす準備の日です


2014.12.22




2014年12月21日日曜日

記)招き猫


右手を挙げている猫は金
左手を挙げている猫は
を招く
三毛猫が多いが
伝統的な色は白・赤・黒
近年は多彩


この年季が入った黒い招き猫
お金を招き
厄を除ける
ということらしい


2014.12.21






2014年12月20日土曜日

記)銘仙


毎年お正月の二日に着物をきます
祖母が仕立て直して残してくれた祖母やその姉妹たちの着物
毎年ちがう着物に袖をとおし その当時の彼女たちを想い 愉しむのです
今回は銘仙かな


銘仙ー緯糸に玉繭を用いた丈夫な縞織物 
明治期の縞柄流行 その後大正末年から絣銘仙が、
昭和期には解し捺染が開発され模様銘仙が盛んにつくられた。

参) 『別冊太陽 昔きものを楽しむ』  平凡社


2014.12.20









2014年12月19日金曜日

記)うまい


冬は冬で好きな食べ物であふれています
食べたいものをかんがえながら過ごす毎日
しあわせです
「うまい!」なんていわれると さらにうれしい

「うまい」ってすこし乱暴に聞こえますが
瞬発の言葉で案外好きです

以前も抜粋に挙げましたが
ずいぶん前に読んだ本

ー柳田国男『毎日の言葉』(新潮社)ー

日本では女が盛んに自分の言葉をこしらえた時代があり、
それには又相応な理由もあったのですが、是を一概に上品な言葉と思って、
男までが真似をしたのは損なことでありました。
ウマイなどは強いて改良をさせるような悪い言葉ではありません。


ということで
わたしは「うまい」と言うのを控えたほうが良いようですが
殿方はおおいに「うまい!」と言うのが良いでしょう

最近のわが家の「うまい」一押しは
大根をヒラヒラにして柚子の皮をのせ
酢と柚子の絞り汁をたっぷりしぼった醤油とオリーブオイルをサラッとかける
これだけで今夜のお酒もさらに
「うまい!」


2014.12.19




2014年12月18日木曜日

記)力くらべ


朝から全国の降雪・積雪のようすで持ち切りです
雪というより氷がつもるこのあたりは
積雪は少ないものの空気が凍てつき
カキッと時間が止まったような朝でした

昨日からの強風で倒れた植木や看板を目にしながら
イソップ童話の”北風と太陽”を思いだしました
力くらべをする北風と太陽
その結果

ーラ・フォンテーヌ/文 ブライアン・ワイルドスミス/絵 わたなべしげお/訳
『きたかぜとたいよう』らくだ出版

きたかぜが、あらあらしく ちからの かぎり
ふいても だめだったのに、
たいようは、あたたかさと やさしさで、
たびびとの コートを ぬがせることが できました。


”あたたかさ”と”やさしさ”でときほぐす
「力くらべ」の勝者になりたい


2014.12.18




2014年12月17日水曜日

記)ようこそ



こぎん刺し
ほんの一部ですが手に入りました
藍で染めた麻の地に白い木綿糸でビッシリ刺された幾何学模様

わが家へようこそ

2014.12.17


2014年12月16日火曜日

記)じゅもん



いるものは 残す いらないものは 捨てる
いるものは 残す いらないものは 捨てる
いるものは 残す いらないものは 捨てる
いるものは 残す いらないものは 捨てる
いるものは 残す いらないものは 捨てる
いるものは 残す いらないものは 捨てる
いるものは 残す いらないものは 捨てる
いるものは 残す いらないものは 捨てる


じゅもんを唱え
仕分けしたむすこ
豪快だ


2014.12.16


2014年12月15日月曜日

記)鏡



鏡にむかい身だしなみをととのえ
一日のはじまりです

幼少から鏡は大好きです
祖母や母の使う三面鏡にあこがれたものです
「かがみよかがみ、かがみさんこの世でいちばん美しいのは・・・」
なんていう問いかけをまねて遊んだり
鏡とはながいつきあいです


ー久下 司『化粧』法政大学出版局

かくて家に留まる女は、山野を跋渉するかわりに、
水を汲みに行く仕事が多くなった。
そして、ふと水面に映る自分の容姿を発見し、
自身の顔を知って慄然としたことであろう。
そして毛髪を整え、顔の汚れをおとし、身繕いをすることによって、
はじめてわが姿の美しく整ったことを知った。



身だしなみのはじまりというのか
気づきは
水面にうつった自分の容姿の発見だったんですね

「かがみよかがみ、かがみさん
毎日姿を映してくれてありがとう」

2014.12.15



2014年12月13日土曜日

記)学生服


手績み麻パンツ(大正時代)

その時代子どもたちの多くは和服が多かった
これ学生服だったらしい


2014.12.13


2014年12月12日金曜日

記)樽結び


ー藤原 覚一『結び方手帖』築地書館

右から出た二つの端を左方のわさに上から掛けることが大事です。
下から掛けてはいけません。
この点を注意すればあとは「もろなわ」に結びとめたらよろしいのです。




2014.12.12

2014年12月11日木曜日

記)冬ごもり


すっかり葉が落ちた木々
寒さが身にしみる季節です

わが家の植物も葉を落として冬ごもりの準備


葉の散り際のみごとなことといったら
風に吹かれただ吹き飛ばされるのではないようです


ー田中 修『ふしぎの植物学』中公新書

「寒い冬の訪れを予知し、自分から、積極的に、枯れ落ちるのだ」
〜中略〜
葉っぱたちの散り際の準備は、からだにあった栄養を、
芽や幹や根に送り返すことからはじまる。
送り返す作業がすめば、離層という枯れ落ちる箇所つくりがはじまる。
離層ができれば、いよいよ、散るべき時が近づいてくる。



春からのこの一年 いま準備を終えて
次の春をまつ「冬ごもり」がはじまりました

2014.12.11






2014年12月10日水曜日

記)師


悩みおおき楽天家のカエル
快楽主義でさみしがりやのライオン
じゅんばんに服や靴などを身につけ
装っていくお話

おしゃれで素敵な紳士の装いになり
さて
。。。。

ーささめやゆき『はだかのカエルとはだしのライオン講談社

はだかの楽天家は
呼吸が軽やかになり
はだしの快楽主義者は
深い色のまなざしとなり



で幕をとじるこの本
わたしのファッション「師」


2014.12.10

2014年12月9日火曜日

記)たたずまい


久しぶりに読み返してみた本

物のかたちは
元来生活の中から生まれたということ

ー矢田部 英正『たたずまいの美学 日本人の身体技法中公叢書
ヨーロッパの服飾様式は、
道具が人間の行動をあらかじめ規定することによって、
「肉体の美」を表現しようとする「人間非依存」の技術観に基づいており、
一方、和装の場合は着装する人間が
その様式に相応しい動作を身につけることによって、
肉体の形態ではなく、「しぐさ」や「佇」の美が表出される
「人間依存」に基づいた技術観を読み取ることができる。



仕事をするときも食事をするときも
いまこのようにパソコンに向かうときも
「たたずまい」に一目惚れした椅子に腰掛け
特別なとき以外は洋服を着る日々
生活様式がかわり物のかたちもかわっていきますが
身構え・心構え
で過ごそうと姿勢を正した次第です


2014.12.9