こどものエプロン

息子の3歳の誕生日プレゼントは

包丁とエプロンでした

「ホンモノだ！」

というような嬉しい顔で

包丁をながめ

はじめて野菜を切りました

野菜がなんだったかは忘れてしまったけれど

まずは わたしが両手を添えて

トントントン

つぎは 押さえる手だけを添えて

トントン

さいごに ひとりでやってみたい と

トン

それはそれは神妙な面持ちで

それはそれは緊張した息づかいで

それが 彼のはじめての料理

それから5年

エプロンだって 三代目

こどものエプロン

幼稚園や学校で

年に一度くらい 使うときがあるけれど

それだけじゃモッタイナイ

美味しいものを 想像する楽しみ

美味しいものが できる仕組み

美味しいものを 食べる喜び

そして 美味しいと 言われる幸せ

それから

思うようにならない事

失敗する意味

もっともっと エプロンとともに味わうのもいいと思う

こどもには ヤル気

おとなには 根気

こどものエプロン

大と小 完成です

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