塗りの箸から竹の箸を選ぶようになって十数年
塗りの箸も好きなのですが
丁寧に削られただけの竹の箸の使い心地が合っているようです
箸は素材も用途も様々
菜箸・真魚箸・取り箸など長さや太さもちがう
さて 毎正月4日に登拝する三輪山の神様
その妻ヤマトトド姫のお墓が箸墓といわれるそうですが
その由来 日本書紀によると
ー福永武彦(訳)『現代語訳 日本書紀』(河出文庫)ー
〜略〜
そこでヤマトトド姫は、内心ひそかに不思議に思い、
夜の明けるのを待って櫛箱を開いてみると、中に美しい小蛇がいた。
その長さといい太さといい、下衣の紐のようだったので、びっくりして声をあげて泣いた。
すると大神は恥じ入って、たちまち人の姿に戻り、その妻に語って言うには、
「お前はこれしきのことに我慢ができなくて、私に恥を見せた。私が帰ってしまえば、
お前も恥を見るだろう。」
こう言って、大空を踏んで、三輪山に登って行ってしまった。
ヤマトトド姫は、天を仰ぎ見て大いに後悔し、急にしゃがみ込んだ。
そのはずみに、箸で陰処を突いて命が絶えた。その亡骸は大市に葬った。
そこで世の人が、その墓を名づけて箸の墓と言った。
わが家では 毎年元旦に「箸」を新調します
2015.1.27