2015年7月15日水曜日

記)ヘソクリ


ザックリ織った麻の生地

木綿が普及するまでは 
麻布がおおく用いられていた いわゆる庶民の繊維で
自身で糸を紡ぎ織って仕立てた 衣服を身につけていた
というのですが
そんな生活の中のおもしろい記述をみつけました

ー岩井宏實『民具学の基礎』(慶友社)ー
晴着は別としても、仕事着、普段着は女性たち自身で、糸を紡ぎ織ったものである。
そのさい、麻を細く上手に紡いでヘソ巻きをよけいにつくり、
所定の数以上のヘソは貯えて私物とした。
〜中略〜
ヘソというのは『和名抄』でも「巻子」と書いており、麻績みのヘソである。
したがって、ヘソクリを上手につくりうる女房が家族にとってはよい女房で、
ヘソくりのできる娘を嫁にもらえとさえいわれていた。


今でいう「ヘソクリ」 そっとふやしておこう

2015.7.15



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