祖母がつかっていた竹尺
いまも現役です
下の二本はメートル法で記されていますが
上の竹尺は鯨尺です
鯨尺は着物などの長さを測るときのみにつかわれる尺で
曲尺の一尺は約30.3cmですが
鯨尺の一尺は曲尺の一尺二寸五分に相当する約37.9cm
さて この鯨尺という名前の由来
ー篠原昭・嶋崎昭典・白倫(編著)『絹の文化誌』
(信濃毎日新聞社)ー
鯨尺という名前は、もと鯨髭でこの物差しが作られたことに由来する。
鯨髭とは、ナガスクジラなどの歯のない鯨の口の中に、
櫛の歯のように並んで生えている繊維性の角質板のことで、
食物と水をこし分けるのに役立っているものである。
弾力にすぐれたこの鯨髭は
プラスチックなどが普及する以前
工業素材に多く利用されていたそうです
2015.1.5
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