風呂敷はけっこう便利だ
という傾向はここ数年で浸透し
多種多彩な風呂敷をあちらこちらで目にします
この方形布帛の包みものは日本だけでなく
多くの国で使用されているようです
この風呂敷の名称やはり風呂に関係があるようで
ー竹村昭彦『風呂敷』(日貿出版社)ー
当時の風呂は蒸気浴で、蒸風呂にあっては蒸気を拡散し室内の温度を平均化するため、
床にはむしろ、すの子、布などを敷いた。
風呂で敷く布は、たしかに風呂の敷もので「風呂敷」と呼ぶことが当を得た名称となる。
また風呂から上がった板敷に布を敷いて足をぬぐうことも自然な成りゆきで、
この布も風呂敷と呼ぶにふさわしい。
〜中略〜
「包」のつく呼称が増すにしたがって、主として衣類を包んだ「平包」の明確な定義付けが
しだいにぼやけてくる。より明確に平包の形態や素材感を表現する言葉として
「風呂の敷物のような包みもの」即ち「風呂敷包み」の呼称を持つことになったと
推測するのである。風呂の敷物としては、吸湿性も良く丈夫で乾きも早い麻布が用いられた。
包み布の総称としての名称「風呂敷」
方形布帛の包み道具
一枚の布の奥深さ
2015.2.1
0 件のコメント:
コメントを投稿